鹿と生態系回復の関係に疑問
- forstwald2019
- 2023年8月3日
- 読了時間: 2分
ミズメの床替作業をしていると、高田先生から電話。既に天川村に来ているらしい。洞川B ゾーンの鹿食害で困っている現場で集合。いろいろご指導をいただいた。なかなか鹿対策は一筋縄では行かないのと、やはり、経費がかかる。これからも課題が山積みだ。
高田先生にAゾーン(スチール柵で防鹿対策)もみてもらった。2021年秋に植えたキハダが活着し、旺盛に成長している部分もある。そこでは「やったやん!」と褒めてくださった。
先生に、鹿対策をしてから植生が大きく変わった話をした。一番顕著なのは、ベッタリ沢筋を埋め尽くしたいたクリンソウがほぼなくなってしまったこと。ほぼ全体を埋め尽くしていたタケニグサやクマイチゴの勢力も徐々に衰退している感じもする。
その代わりに勢いを伸ばしてきたのが アメリカオニアザミ、ヒメムカシヨモギなどの外来種に加えススキ、ヒヨドリソウ、シシウド、ウド、タラノキ。
明確なのはクリンソウの生息地が完全にアメリカオニアザミに変わった。これはどう考えれば良いのだろう?鹿の食害がなくなれば豊かな生態系が蘇ると一般的に考えることが多いが、その反対もあるということ?在来種のクリンソウが生息できたのは、鹿がアメリカオニアザミの猛烈な繁殖力を抑えていたからなのか????
自然のバランスは人間がコントロールできるものでないというのが基本なんだろう。だいたい何十haもの森を自分の欲しい樹種の森にしようという考えそのものが間違っているのだろう。きっと。要するに、人間の活動が身勝手なんだろう・・・

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